本−ラオス友好の森づくり事業への参画

 

 

高尾グリーン倶楽部は本年度から新たに日本−ラオス友好の森展示林造成事業に取り組むことになった。この事業は、日本山岳会高尾の森づくりの会が2016年度から26年に亘って実施してきたものであるが、同会の事業からの撤退表明を受け、これを継承して行なうこととしたものである。

この度、ラオス政府と高尾グリーン倶楽部との間で今後3カ年間の新たなMOUを締結し、これに基づき7月には第1回目の植樹ツアーを実施した。717日(月)に行なわれた植樹祭(通算7回目)は、あいにくの雨の中にもかかわらず、総勢120人(日本人13人、ラオス側107人:村人32人、中学高校生40人、森林局職員35人)が参加し、1ha1,100本を植樹した。今年度中には、計3ha3,300本)の展示林を造成する。

また、年度後半の1月には、間伐ツアーを予定しており、年度中に2haの間伐展示林を造成する。このプロジェクトは、国土緑化推進機構の支援により実施しているもので、一般公開、公募を原則にしており、多くの方の参画を期待している。

ラオス国は、日本ではまだあまりよく知られていないが、197512月に独立した比較的新しい国で、中国、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマーの5か国に隣接している。人口は約650万人、国土は日本の3分の2程で本州と同面積、国土の利用状況は独立前の1940年代に7割を森林が占めていたものが、その後焼畑や様々な開発により1980年代に40%台にまで低下した。

同国政府は、地球温暖化・水源の環境保全の面からこの低下した森林率を、2020年に70%にする目標を策定し、1997年には日本のJICAの支援を受け森林研修センター(Forestry Training center(FTC))を開設した。FTCではJICA支援の下75 haの植林展示林を造成し、その後も村々への苗木の供給や植樹指導を行っており、このプロジェクトはFTCをパートナーとして行っている。

ラオス国では61日を植林の日に指定するなど、国を挙げて森林の回復に努めているが、本プロジェクトはこれらの政策を後押しするものとして歓迎しており、プロジェクトに対する期待は大きい。





地図中心に位置するナグダム湖の北にある水源林が活動場所になります。


「第7回 日本−ラオス友好の森」植樹祭式典が植栽地の焼畑地(稲作)で開催された。

(2017.7.17開催:撮影)





植樹は、ABCの3班に分かれて行われた。

学生、村人、公務員、日本人が協働作業でラオスの在来樹種を植樹している様子。

写真左3人は、女学生で、大雨の中傘も差さずに奮闘している。

(2017.7.17撮影)


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